純粋なバトル物ではないと判っていても、あまり動きがないのも少々寂しいものがある。

　

灼眼のシャナ〈4〉 (電撃文庫) 高橋 弥七郎 (2003/08) メディアワークス この商品の詳細を見る

　すでに第一期からの悠二とシャナの流れから見るに、シャナも自分の感情がどういうものであるかは気付いていても良さそうなものだが。

　今回も近衛史菜関連のお話。史菜＝ヘカテーの疑惑はなくなったものの、史菜が悠二にべったりのため、シャナと一美の心中に何やら不穏なもの渦巻き始めたと言う話。

　史菜の家の描写がなかったのが気になった。彼女はどこぞのお嬢様という設定だけが一人歩きしているようなキャラなのだろうか。相変わらず存在自体が謎である。

　一美の方が最初に嫉妬していることに気付く。それにしても第一期に助けられた時から恋に落ちた一美は一途ですね。お弁当を作ってきてあげるなぞ、その愛情の表れなんですが。最早鈍感というにはかなり難しいな、悠二は。無意識でやってるところは天然だと思うけどね。

　シャナは相変わらずシャナ（苗字がないのもあるが）。吉田一美は吉田さんなわけで。この辺もかわいそうな点ではあるが。

　シャナはついに機嫌を損ねて鍛錬もせずに引きこもる。
少しずつ悪い方向に話が傾いていきそうな予感ですが…。