祭囃し編はCパートまであるからED後まで見逃せないですね。

　作画も、声優の演技も文句なしです。
　

ひぐらしのなく頃に解 捜査録 -紡- file.01〈初回限定版〉 坂井久太; 川瀬敏文; 保志総一朗; 中原麻衣; 雪野五月; かないみか; 田村ゆかり (2007/09/21) Frontier Works Inc.(PLC)(D) この商品の詳細を見る

　もしこの運命から逃げられないなら、ここで私を殺すがいい！！

　天に向かって吼える美代子。そして彼女は天に打ち勝った。

　本当は感電とかしてそうだけど、劇的でよかったな。も少し尺とって盛り上げてもよかったかもだけど。

　
　忽然と現れる電話ボックス。思えば「ひぐらしのなく頃に」では、電話ボックス、あるいは重要な小道具ですね。

　鬼隠し編では、圭一は最後電話ボックスの中で絶命しました。綿流し編・目明し編は詩音の豹変の電話、そしてあの目。

　暇潰し編では、赤坂は東京の妻雪絵の安否を気遣って電話ボックスを探し、梨花が全ての電話線を切って回っていました。

　そして皆殺し編では、電話越しの沙都子との遣り取り。そして祭囃し編においても、鷹野三四という人間の人生を変えたものこそ、電話ボックス、そして偶然落ちていた１０円玉でした。

　何とか高野一二三と連絡を取り、養女として助け出された三四。他の仲間はわからないけど、やはり拷問を受けていたんだろうな。

　月日は流れ、不幸の底から運命を覆したと思いきや、祖父の研究が笑い者に、論文を踏み躙られるという場を眼前にする三四。


　踏まないで！　おじいちゃんが頑張って書いたんだから、足で踏んだりしないで！！


　これが三四の生き方を変えた瞬間でした。そしてそのまま失意のうちに世を去った祖父を神にするため、三四は勉強して旧帝大を首席で卒業。女性で、しかもほぼ独学で日本一の秀才になったのですから、彼女の執念、そして確固たる意志というのは、それは凄まじいものなのでしょう。

　
　ようやく１話目と２話目がリンクし、田無美代子が高野三四へとなる。その名は祖父の一二三を継ぎ、さらに先に進む意味を込めて。


　私の絶対の意志が、絶対の未来を紡ぎ出す。

　誰にも邪魔できない。誰にも覆えせない。
　
　運命すらも私が決める。挫けぬ絶対の意志で。

　祖父を神にする。その一念で、彼女は雛見沢にやってきて、古手神社で祭囃し編の二人の主人公が激突する。


　三四に対し、ついにオヤシロ様である羽入が宣戦布告をする。


　　強い意志が、運命を強固にする。


　　それゆえに何度繰り返しても、生き残る事はできなかった。
　


　　僕は貴女に、負けない！！

　　だが、今回は違う。傍観者であった羽入が、ようやく動く。


　　信じる力が、運命を切り開く奇跡を起こすと！

　　それは仲間たちに教えられた、ようやく得た答え。　　


　　僕たちはあなたの意志の強さに負けないのですッ！！！

　　神から人間への宣戦布告。羽入も加わり、梨花は運命を打ち破る最後の戦いへと立ち向かう。


　　私は私の未来を一歩も譲らないッ！！

　　神の意志すらも退け続けた鷹野三四の絶対の意志。


　　貴様を神の座から引き摺り下ろしてやるッ！！　
　　
　　長いループで初めてなんでしょうね。三四にはその自覚はないと思いますが。

　
　最後にして最大の戦いへ。これで三四が主人公格の話は一区切り。

　「ひぐらしのなく頃に」は主人公が移り変わっていったけど、最終的には梨花と羽入、そして鷹野三四の物語だったのね。やはり三四が神の力すら及ばない強い意志を持っていたわけがわからないと、感情移入は難しいと思います。某PS2ゲームは（えー

　
　次回からはカケラ結びか。２回くらいかな。祭囃し編は12話くらいでやるみたいですがちょうどいいのかもしれないな。やはりお話が濃すぎるし。

　過去編全部終わったら、圭一やレナは、本当に空気になってそうな気がする…。