2007-03-26 Mon 01:35
|
||
澪尽し編は、主人公たち梨花や部活メンバーの心の成長に主眼を置いた話だった。祭囃し編で大活躍した大人たちは鳴りを潜め、代わりに部活メンバーが暴れまくった。 圭一は過去犯した事件を贖罪し、魅音は園崎家の頭主として、そして詩音は思いやりをもち、沙都子は詩音を姉と敬愛し、山狗相手に大活躍だった。そして梨花はいつも一緒にいる羽入がいなかったが、最も成長した一人。 レナは……ほとんど出番なかったなぁ…(゚Д゚)y─┛~~ また羽入の過去も少々明らかになり、羽入の存在が何者であるかが明らかになっています。まぁこれも澪尽し編のシナリオライター独自の見解なので、公式設定かどうかは別の話。 最後羽入は奇跡を起こし続け、さらには鷹野三四を守るためにその力を使い果たし、消えてしまう。しかしそれはけして滅んだわけではなかった。 少々悲しいエンディングです。全員揃って、誰一人欠けずにENDを迎えていません。勧善懲悪というのだろうかな…。悪人には制裁や死が訪れているし。 GOODENDなのかTRUEENDなのか微妙ですが、部活メンバーの内面をきちんと掘り下げたシナリオではあったと思うし、評価できます。 ですが少々赤坂や葛西らの大人組の活躍を期待していた人間には拍子抜けかなと。鷹野の過去も断片的なセリフにのみ登場なので、ああ、そうなのくらいの反応しか出せず、本当の意味での彼女の辿ってきた人生の重みはPS2版ユーザーは味わえないと思います。 あと規制とかがいろいろありましたね。この辺は著作権の問題とかいろいろと絡んできそうですが。 そしてシナリオ上の矛盾点とか多過ぎます。RPG-7打ち込まれて、伏せるだけでノーダメージって在りえない。あれ絶対に死人出てます。多分無かったことにするのは、祭囃し以上に難しいと思う。 それと極めつけは圭一の怪我。銃で肩を撃ち抜かれたのに、捻挫の梨花より治りが早いってどうYOOOOOOΣ (゚Д゚;) あれだ!雛見沢症候群は高速再生治癒能力があるんだ(ぇ 現実的なのか非現実的なのかよく分からない、評価が定まり難いシナリオでした。現実的というのはアレだけの騒動だったら、死人は少なからず出るということ。非現実的なのは奇跡のバーゲンセールとか矛盾点が多いところ。 どっちが寄りいいかと言われたら、善人悪人誰も死なず、事件すら人知れず終わり、敵役の鷹野三四の心すら最後は救われた祭囃し編の方が良いといえるかな。 でも、部活メンバーの苦悩したり、成長したりする内面をきちんと描いていたのは評価できる点。特に沙都子や詩音は一度最低まで落とされて、そこから這い上がって、強い心を手に入れた部分があるので高評価です。それにやはり、ひぐらしのなく頃にの物語の主役たちは部活メンバー、という事に主眼を置いた結果だと思います。それがババ抜きの澪尽し編の特徴であり、全員が主人公といって過言ではない祭囃し編と対局です。 もっともPC版の場合、目明し編辺で詩音の、罪滅し編でレナの、皆殺し編で圭一の物語は一応完結していたと見られるから、あまり最後の祭囃し編では活躍しなかったんだろうなと思われますが。 今回の演技力はやはり梨花と鷹野三四が良かったかな。声優はみんな熱演してたけど。特に圭一との婚約を勘違いされたり、東京に圭一と同じ大学に行きたいと話す魅音も良かった。その後の詩音との話し合いの経緯とかもね。 一番良かったのは誰か決めるのは難しいけど、多分自分的には梨花役の田村ゆかりさんでしょうか。ここは強く読んで欲しいと自分が思っていたところが悉くシンクロしてたしw それいったら部活メンバーに大石も良い感じでしたが。 音楽は最後には慣れました。ちょっと( ゜д゜)?と思えるような曲の繋ぎもあったけど。BGMもできるだけ原作の雰囲気を壊さないように作ったのだろう。SEは原作より増えていたように思えます。シーンも多かったから当然かもしれないが。 全編通じてのOP、罪滅しED、澪尽しOP・EDの4曲はどれも良かったと思います。 CGに関しては肩撃ち抜かれているはずの圭一が平然としている立ち画CGとか違和感が多いのがあたったし、ここは一枚画が欲しいというところは結構多いのに、少なかった。現状の倍くらいはあってもよかったかも。 シナリオ的には90点くらい。沙都子や詩音の成長は好意的に捉えられるのだけど、エンターテイメント的なノリや、敵役である鷹野の事情(悪ではなくあくまで敵役であることが重要)とか、大人組の爆笑感動驚愕の大活躍などがなくなっていたのが残念。ちゃんとした真相はやはり祭囃し編だなと思った。 そういえば、ちょっと思ったのがひぐらしのなく頃にの世界で、名前が固有名詞がある存在って、全部で何人いるのか?ということ。もしこれでPC版が羽入まで入れて52人だったりしたら……? 総じて90時間。今までやってきたノベルゲームで最も長い時間を費やし、同時に短期間に集中的にやりました。それでもおよそ1ヶ月かかりましたが…。 この手のゲームはある意味一回やれば十分なのですが、声付きなのも手伝ってかもう一度振り返ってみたいのはセーブが取ってあります。気がつけば90個になっていました。ある意味PS2版はセーブが100個まで取れるのは良いことだと思います。 キャラはどれも愛着ありますが、最初好きだった沙都子の株が再び急騰し、魅音のデレモードが大量に見れたので、上がっていますwww 魅音かわいいよ魅音(´ω`*) なんでも魅音は世界空気読めないで賞を受賞したそうですが(えー 以外なのは鉄平の中の人の株w 鉄平と同じ強面だけど実はスゴい良い人で、崖から落ちそうになった沙都子を突き飛ばして助けた沙都子の義父、実は善意の塊みたいな人を同じ人が演じてましたw それが妙に嬉しかったりしたw 逆に活躍度が低くなってしまったのは赤坂や葛西。 特に赤坂はPC版ではやり過ぎだろうwwwwという活躍を見せてくれましたが、実はこれがなくなってしまったのは非常に残念。あの梨花を助けに来る赤坂の登場シーンは今でも目頭が熱くなりますし。それだけに惜しい。 あとは皆殺し編の沙都子救出の辺りを声付きでプレイできたのはよかったと思います。後半が悲劇なシナリオ展開ゆえに読んでいて面白かった。総じてキャラの動き・声とかには文句なしです。 キャラデザは好みが分かれそうですがw PC版に馴染んだ自分も時が経つと慣れてきましたw ただ怒りの立ち画とかはもっとキツく描いても良かったかも。三四の血だらけ立ち画を描くより他に描いて欲しい立ち画やCGは多かった。 あと背景CG。これは少ないなーw 原作の本物の風景を加工したものの方が好き。多分コンシュマーとして企業が売り出す場合は、その肖像権とかで引っ掛かるのかもしれないけれど。無論個人でも引っ掛かる場合があるけれど、利益の度合いが違うからな…。 あと誤植とかセリフの間違いとか結構あった。PC版ならパッチで何とかなるけれど、PS2版みたいな一度DVD-ROMにしちゃうともうどうしようもないし。それは以前書いた通り。そこが惜しいところ。 音楽はこれが一番いいな、と思ってもそれに匹敵するなというものは出てくるということか。声優の声を潰さないようにするのは結構大変だったと思いますが。あと原作のイメージを守ってくれていたと思います。 あとセーブが時々消えているのだけどな(´・ω・`) これってシステムのミスだろうか。メニューの続きからやるというのは良いシステムかもしれないが、それでもセーブが消えている事がある(少なくても2回はあった)ので、こまめにセーブしてもそれでも消える場合があるので性質が悪い。原因は不明だが。 総評すると非常に楽しめたゲームでした。そしてこれは一気に読了してしまう方がいいと思います。ノベルゲームは中断すると、覚えていない場合混乱するしw 一部不満点とかありますが…システム面とかのはともかくとしてゲームとしては最高とは言えないけど、並以上及第点以上の評価は上げられるのではないかと。少なくとも90時間以上費やすノベルゲームを7000円くらいで買えたと思うなら良いのではないかと思います。 手軽さはPC版の方が上かもしれませんが、あといくつか表現や思想の問題で変更せざるを得なくなった箇所がありますし、その辺はやはり同人版をやって下さいということでしょうか。ある意味本当に自由な市場なのですね、同人界は。 もしかしたらPS2版以上の、全員が揃ったGOODENDを見たい人は、PC版をやってみてということですかね。負けず劣らずのBGMや原風景を加工した背景とか綺麗です。祭囃し編だけでもやる価値はあると思います。 非常に楽しめた作品でした。これは本当。 嘘だッ!!!じゃないよ(えー
スポンサーサイト
|
||
奇跡のバーゲンセールって捕らえ方は羽入の能力をわかってない故に発言に思えますが。銃弾避けも治癒も意志の力に呼応した羽入の力であって奇跡ではないでしょう。だからこそこれでは羽入はジョーカーなわけですが。
後小此木はちゃんと後で富竹登場のとき通信してます、死んでなんていません コメントありがとうございますm(_ _)m
ご意見ありがとうございます。
>羽入の力 強き意志の力を奇跡へと転換するという考え方でいいのでしょうか? オールマイティに力を引き出すカードという感じですかね。 ただ銃弾をかわしたり、傷の急激な回復力それら自体は既に人知を超えた力であり、それは奇跡といえると思います。 羽入は圭一や梨花の強い意志に呼応したゆえに、多くの奇跡を演出して見せたということでしょうか。ただその演出は私としては、あまりにやりすぎに映ったため、このように記させていただきました。 >小此木はちゃんと後で富竹登場のとき通信してます、死んでなんていません このシーンは失念しておりました。ご指摘ありがとうございます。 セーブについて
通りがかりです。セーブデータの件ですが。
ソフトが妹に拉致られて手元にないので詳しくわからないんですが、確かセーブには2種類ありますよね。 「メモカへのセーブ」と「本体へのセーブ」のどっちがよく消えるんでしょうか。 「メモカへのセーブ」はたまにスタート画面から続きをやる前にTIPSを見て上書きされて泣きを見たことはありますが消えたことはないです。 「本体へのセーブ」はコンセントを引っこ抜いたり元から電源を切ったりすると消えるらしいです。 後考えられるのは違法に手に入れた…ゲフンゲフン。 くらいでしょうか。 上記以外だと見当もつきません。 コメントありがとうございますm(_ _)m
コメントありがとうございますm(_ _)m
>違法に手に入れた…ゲフンゲフン そ、そんな事はありませんよ(・∀・)ニヤニヤ 違法なものは他のセーブデータも飛ばすというアレですよね。確か…。いくらホラーサスペンスだからって…。 タイミングとしては、ロード用にセーブして、すぐ終了セーブ、ゲーム電源を切る、という流れだったかも。2回やって、それぞれ10時間、6時間と最初にロード用にセーブしたデータが飛んでいたのが泣けます…。 ご指摘ありがとうございました。 No title
いやあの、僕の個人的かもしれない意見なんですけど、エンディングに出てくる絵(トミーと三四の絵)を見る限り祭版でも三四の心も救われたんじゃないかなぁと言う気がします
No title
>支配者ルシファーさま
コメントありがとうございます。 確かに病院のベッドの三四をトミーが見舞うシーンがありましたが、三四としては祖父の研究は他人に踏み躙られたままで雛見沢を去ることになったのが、心に残っていると思います。祭囃し編と比較するとその辺りはお分かりいただけるかと。 これも個人的な意見ではありますけれどね。 それではどうもありがとうございました。 |
管理者だけに閲覧 | ||
| 根無草の徒然草 |
|