ゲームの欠点は、やはり動きが限定されてしまう事。アニメに比べるとどうしても立ち画が多くなって、明らかにおかしくみえる瞬間もある。
ラストの校舎の屋根の上での剣戟シーン。一枚CG画があったけどそれでもアニメの印象があるので、ちょっと迫力不足だったかな…。大きな月を背景にするレナの立ち画はなかなかよかったけれど。
圭一視点で仕方がないとは言え、圭一の剣戟シーンのCGがあればよかったかも。というか全体的にCGが少ないなぁ…と思う。ここはあって欲しい、というのが少ない。
背景写真も原作より少なくなっているし。祭具殿と学校の倉庫や園崎の拷問部屋が同じになってるあたりとかなぁ…。
でもBGMの挿入の仕方は、原作に非常に似せて作ってあったので、好印象でした。ただそれでも原作のBGMは…超えてないかなと。これは
Birth_and_death挿入が本当に絶妙だったのを憶えています。とするとゲーム版はちょっとだけ早かったかな…。でもこれはあくまで原作と比べるという条件付。ということは原作を超えられてないということなのだろうね。
あと何と言っても声の力は偉大。罪滅し編は
圭一の熱い叫びと、レナの壊れっぷりが特筆点ですね。あと全般的に魅音がいい味出してますw
序盤のリナ・鉄平殺し。それを経てレナ雛見沢症候群発症によるL5暴走と、激しい展開。序盤に巻いてあった伏線がもう
喜劇だろと思えるくらいに酷い誤解になっていく。警察と園崎組の抗争にすら発展しそうになってたし…。実に巧みなシナリオだったと思います。
冒頭水鉄砲の部活で引き分けた圭一とレナ。そしてラストを
金属バットと鉈による屋根の上での殺し合いの部活で〆る辺りといい、しっかり伏線を踏まえた上での、まさに
燃え展開の物語。
途中、レナの告白シーンの圭一の叫び。そして始終徹して
仲間とは何か?を延々と提示しています。
これほんとうちのTRPGをやっている人たちに(ry そして、起きたありえない奇跡。ひぐらしの物語はこの物語よりターニングポイントを向かえ、終局へと続いて行くのであった。
基本自分は爽快で、皮肉的に笑える話は好きです。最後の命懸けの部活の辺りも楽しかったなぁ。
ただ目明し編もそうなのだけど、終盤あまり意味のない選択肢があったなぁ…。
選んだところですぐバッドエンドなので、何を期待しておいたのか意味不明。それなら置かないか、中盤から全く違うズレた内容になるとかならいいのに。
基本序盤の選択肢を経由したら、そのまま○○編に物語が分かれたりするので、その終盤の物語はそれぞれ独立したノベルゲームとして完結しているので。
シナリオ的には
95点。一番好きなのはカタルシス的&クライマックスの祭囃し編なのでその次点ということで。
あと気になったのが、誤植があったり、声優がセリフを間違ったり、漢字を読み間違えたりしている点が罪滅し編では目立ったこと。
ノベルゲームで意図的でない誤植は、ノベルゲームという小説を魅せる形態として
致命傷だと思うし。それにきちんと声優のセリフも音響監督なり声優自身がちゃんとチェックしておかないとダメだと思う。
些細なことではあるけれど、それらってやはり
商品として大切なことだと思った。
そして核心へと続く
皆殺し編へ。
バッドエンドなのは名前から分かっているのに、それでもグッドエンドを迎えるんじゃないかと期待させてしまう
竜騎士07さんの巧みな文章回しとかは……やはり必見だと思います。
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