怒りだ！　もう怒りしかない!!


by　福山さんに柚姐をとられた力也さんヴィクター

名言はこれ以外にもいっぱいあるのだけど、感想が大体まじめなので、最初ふざけてみた（ﾏﾃ


何かもう…泣けてくるくらいいい話だった。

何でこれを週刊誌版でしっかり最後まで描かなかったのかなと…。カズキの悲壮なる決意と、斗貴子を笑顔で突き放してしまう切なさと、そして決戦の場所を月まで持って行くというアイデアの奇抜さといい、ずば抜けているのに…。


シリアス一直線の最終回の２回前。でもこのクオリティはスゴいと思う。殆どのキャストが集合して、武装錬金の大盤振る舞い。そしてキーとなる白い核金。協力的なそれでいて決着をつけたがっているパピヨンも可愛げがあった。

自分の名を呼んでくれる者がいなくなったのを心底残念がっていて、激怒しているパピヨンも良かった。

そして、イラついているようでもしっかりとカズキを認めている剛太も印象良し。最後の「先輩を泣かせやがって…!!」の絶叫の辺りは良かったなぁ。

そして何より斗貴子さんですな。完全にデレモードなのに、決めるところはしっかり決める。でもカズキに置いていかれて慟哭する辺りはやはり少女なのでした。

親友たち、まひろとの別れ。兄妹だから分かっているのか、まひろの刹那の真面目で不安な固まった表情。そして零れる涙。いい演出だった。


以前、ブラボーとカズキのバトルの回とか神がかった回がありましたが、それに匹敵するんじゃないかな。バトルもそんな大仰じゃないけど、心に来るものがありましたし。あの走馬灯反則です。某回想ばかりの機動戦士とか、こういう風に使えばよかったのに（ぉ　そういえば24話あって、総集編らしい総集編なかったし、スタッフも本当によく頑張ってくれてるという印象です。


　斗貴子さんのタイトル通りの決意は果たして果たされるのか。それを笑顔で破ったカズキは、残酷にも思えるし、この上なく優しい人間にも思える。

　そして守りたい人たちが大勢いる。一番守りたい人がいる、と言い切ったカズキがカッコよかった。



　武装錬金は終わりが近づくたびに印象が良くなっていく。このままいい形で〆てほしいものですね。


武装錬金ファイナル　　　　単行本　第9巻に収録

武装錬金 (9) 和月 伸宏 (2005/11/04) 集英社 この商品の詳細を見る