さて、SEED DESTINY ALTERNATIVEはシン、ルナマリア、メイリンを中心に書いてはいますが、31話で敢えて書かなかった比較描写がひとつありますが、お分かりでしょうか?
かつて『ミネルバ』がキラに撃たれた時と、『ガナーザクウォーリア』がキラに撃たれた時、シンのその後の反応は違いました。
メイリンを殺された、と思ったときのシンの感情は
哀であり、ルナマリアを殺された、と思ったときは
怒なわけです。
本来のシンの気質的に、どちらもが彼であると言えると思います。マユや両親を失った時も、泣きながら怒りの瞳を『フリーダム』に向けていたのですからね。
怒りと哀しみ。それがシンの中でルナマリアとメイリンという二人を分ける境界線とでも申しますかね。どっちがいいとかそういうのはこの際ないと思いますが、それは結局自分が殺された時、他の人にはどんな感情を抱いてほしいのか? ということに突き詰めるとなっていきます。
怒りと哀しみ。どちらが正しいのか。そんなのは誰にも分からないと思います。どちらがショックの反動の行為なのか、とも一概に言えませんしね。
ただ物語の演出というか、進行上、メイリンは哀しみ、ルナマリアは怒りになった次第でした。
以上、まー、どうでもいいような伏線でした。終わり。
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