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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 の感想
2009-07-05 Sun 23:45

 公開から一週間。各地で感想サイトがあって、見たいと思いつつも、我慢して劇場に行ってきました。また今回も土曜夜の回で、新宿の一番大きな劇場で。

 さて、以下はあくまで個人的な感想なんですが…。

 
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 終わった時の印象として、………(´~`;)

 正直、序の方が面白かったな、というのが一緒に見に行った友人との共通印象。10年ぶりという溜めがあった前回と比べ、アニメ映画としてはスパンがおよそ2年と短く、完全新作と謳っていたわりには、「完全」にそういうわけではなく、テレビシリーズの第八話~第拾九話を踏襲して描いていたので。

 友人曰く、全部変えたら、それはそれでヱヴァじゃないだろうとの事。確かにそうではあるのだけれど。旧作のテレビシリーズを何度も見て、旧作の映画を何度も見ている人間としては、正直、完全な満足とまでは至りませんでした。

 友人がいろいろと映画見終わった後、解説してくれました。

 ミサトの携帯の着信音は帰ってきたウルトラマンに使われていたとか、レイとゲンドウの食事シーンに使われていたのは、同じく円谷プロの怪奇大作戦の「京都買います」で使われていたBGMだとか。

 人がともかくトレーラーが一定間隔で動くのは、あれは特撮でワイヤー使ってミニチュアトレーラーを動かしているのをそのまま描写しているからであるとか。

 ヱヴァが第8使徒迎撃の時、ダムに配備されたのはウルトラQの影響だとか。

 挿入歌で使われたあの歌は、庵野監督がちょうど青春時代には流行していたポップソングだったとか。

 使徒のコアって、そもそもウルトラマンのカラータイマーだよね、とか。

 シナリオも、最初に山を持ってくるのはセオリーであり、日常シーンが多かった序とは対照的に敢えて描いているとか。戦闘シーンが多かったのは、三部作の二番目としては仕方のない、作りであるとも。

 シンジは序は最後、みんなのために戦ったけど、破は綾波レイを守るためという個人的な理由のために戦ったとか。

 これには社会と庵野監督自身の関わりが大きく関わっている(旧作を作っていたころの監督が、社会現象を起こし、一躍脚光を浴び、社会とつながりを持っていった…云々)とか。

 脚本はそういう意味ではとても練りあがられていて、序と対照的で、非常に大人になっている…etc。


 よっぽど友人の方が深く見ているんだなぁと思いました。ちなみに彼は今も大学時代から引き続き、仕事の傍ら漫画描いたり、脚本書いたりしてるので、感性は磨かれ続けているんだろうと思います。
 自分はこの二年間はあまり、やってないので、鈍くなってしまったのかも。

 さて、他に気づいたのは、日常の学園シーンとかに、彼氏彼女の事情で使ってたBGMが流れたとか。あれは完全にヱヴァではなく、学園の物語として完結していたのだと。

 今思うと山が多かった「破」。数少ない谷で、旧作以上に人間味が出てきたレイ、シンジがラスト動く大きな動機付けをしたアスカの絡みがよい。とくに旧作弐拾弐話を彷彿させるエレベーターのシーンとか。あそこで以前なら叩かれるままのレイが反抗したのは感動した。けして相容れなかった二人が少しでも心を通わせてきた矢先に、どんぞこに落ちるような事件が立て続けに起きる…。

 

 ダミープラグの描写はやばいよな…。これ日テレで放送できないと思う。臓物は飛び出すしね。というか女子の裸がやたら出てる時点で児ポ禁とかにひっかかりかねないのですが。

 そーいや今回はサービスシーンやら、笑いどころが多かったですが、シンジと加持の間のアッー!はもはや脚本が狙って書いたとしか思えなかったwwww

 新キャラのマリに関しては、敢えてああいう描き方をして引っ掻きまわしたかったんだろうなぁ、と。他のキャラとほとんど関わりがなかったのは、やはり意図があったんだろうけれど。

 アスカの役回りも今回3号機に乗ったことで、ダミープラグの犠牲になったことで、シンジがレイを助けに行こうとするという強い動機付けになったというのは友人の弁。それにしても今回のアスカもかわいかったし。でもかろうじて生きていたみたいで、良かったけど。

 アスカね…。レイと打ち解けたり、ミサトに本音を語った瞬間にあぼーんなので。あまりに分かりやすい死にフラグでしたね。でも起きてほしくはなかったんだけど、個人的には。


 トウジはもはやモブ的な扱いに。友達1。でも劇場作品の尺を考えると致し方ないのかな。おかげでアスカの立ち居地ができたわけだし。


 最後の第10使徒との戦いは、もう分からんw 第拾九話と、旧劇場版が合わさったような状態で次回に続くとは…。今回も〆はカヲル君が持っていったのね。

 
 2ヶ月後くらい、映画の公開が終わる頃にもう一度観に行こうかと思います。そのころは落ち着いて見られると思うので。

 ってやっぱり、呑まれていたのかもしれない。やはりヱヴァはすごいなぁ。

 というかメインキャラ、まだ誰も死んでなくて良かったよ…。

 
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