魅音がやってしまったちょっと空気の読めない、気遣いのつもり。それがまさか自分の命をもっと償うことになるとは……哀れ、魅音。
つくづく不幸な娘さんだと思いました。
憑落し編はPS2版の追加シナリオで、以前の盥回し編が鬼隠し編+綿流し編+目明し編 を足して中途半端に3で割ったものとするなら、
憑落し編は、祟殺し編+罪滅し編+皆殺し編の要素を足して3で割ったようなもの。完全なアナザーストーリーとまでは行かないものの、楽しめました。
祟殺し編の凶行を圭一・レナ・詩音が組んでやろうとし、しかもそれとは関係なく富竹殺しのような祟りは起きる。より圭一たち部活メンバーの内面に迫った作品。
そして
彼らが殺し合ったら……たぶん一番強いのはレナだな、って話(えー 魅音は勝手に誤解されて、圭一に刺され、レナに鉈で斬られてと散々な最期。詩音は恐らく定期的投薬の切れてL5が発症した沙都子に刺され、その後沙都子も首を掻き毟って死亡、という辺りだろうか。
ただこのシナリオの分からないのは、綿流しの祭りがいつもの日曜ではなく、金曜日に行われていること。そしてその翌々日が日曜という描写があること。これって計算?それとも単純なシナリオのミスなのでしょうか?
ひぐらしのなく頃には、一日単位でシナリオが進みます。イベントが一日のうちにすごい濃度で立て続けに来る感じなのです。しかも伏線とかやたら多いし。それでいてまだ時間的には一日二日しか経っていない、というのが結構あります。某七つの球を集める大冒険みたいな時間の進み方ですが(ぉ 飛ぶときは今回のTIPSみたいに数年・数十年が飛ぶってのが、ある意味残酷さを際立たせてるようです。
それにしても、何故最期、あのTIPSで魅音は生きていたんだろ? 死んでその後放火までされたけど生き延びたのだろうか…? それともまた別のシナリオだったのか…? ひぐらし世界は容易にIFを持ち出せるからなぁ…。
ちょっと予想がつかない展開だったゆえに
75点。
でもこれが昭和58年の話である以上、視点の死で終わってしまうんだよなぁ……。
さて次は罪滅し編。なんか専用のOPとEDがあるとか。原作でも2番目に挙げたい好きなシナリオです。
スポンサーサイト